遠野郷八幡宮 猫神社

御祭神 オトラサマ

御神徳 縁結び・愛猫 健康長寿

平成十三年遠野市松崎町八幡 某家生まれ。幼名はトラキチ。

遠野郷八幡宮の御神徳宣揚に猫生を捧げ、平成二十五年九月三日夕刻、本殿参拝する姿を最後に八幡山へと消える。

 

オトラサマは生後間もなく土淵町に里子に出されるが、気性が荒く家主と仲良くできず、生家に引き戻される。生家に戻ったものの、家出して野良となる。

平成十三年九月十三日、例祭宵宮祭で神前に供えていた吉次(魚)を食べられる事件が起き、一匹のトラ猫が本殿より逃走する姿が目撃される。それより境内でトラ猫の目撃が多くなり、神社飼い猫に追い払われること数多。お祭りのお供えを神前で食べた猫であることから、当初、神主も敬遠していたが、以前、神社で飼っていたトラ猫とそっくりだったことから「生まれ変わりでは」と、五匹目の社務猫として目出度く社務所に迎えることになり、「オトラ」と命名される。

 

多頭飼のストレスの中、一時、毛が抜ける症状も見られたが、毎日朝夕に神社参拝を欠かさず、社務所から神社までの一五〇メートルを、参拝者を先導して案内し、守札所で参拝者を招いた。その姿は雑誌やテレビにも取り上げられ、その献身的な社務猫ぶりを一目見ようと各地から参拝者が訪れ、当神社の名を広めた。八幡様のお供えを食し生き延びたことから、生涯を神様に捧げた猫であった。

 

その功績を称え、平成二十五年に和歌を添えた写真集が作られ、オトラサマを偲び参拝する者が多いことから同年、オトラサマのお姿を納めた猫神社を建立。猫神社参拝者は途切れず、また、オトラサマの絵が数多く奉納されたことにより、奉納の絵を彫った猫神社御朱印頒布がはじまる。

 猫神社 御朱印 (1枚100円)

社務所 おみくじ箱横にて頒布。書置きのみで対応しております。

オトラサマ

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